庵治石とは
庵治石とは
2008年11月23日
四国本土最北端の町、香川県高松市庵治町(あじちょう)。
その庵治の丁場から生まれる庵治石(あじいし)はその昔、高松のお殿様御用達の石であり、古くは平安時代からその美しさを認められ、遠く京の都まで送り出されていたと言います。
そして、それと共に育ってきたのが、この硬い石を刻み・磨き・より美しく仕上げる庵治の石匠の技です。
庵治石の最大の特徴は、斑(ふ)と呼ばれる親指で押したような紋様が、石の表面に浮き出ること。
斑は石に立体感を生み出し、世界に類を見ない艶(つや)を石の表面に持たせます。
さらに庵治石は、結晶が小さく結合が緻密なために、他の花崗岩と比較して、硬度が高く粘りがあります。
そのため、細かな細工を施すには高度な技術が必要になりますが、その特徴こそが石材加工技術の発展を促しました。
また、庵治石の魅力と高度な加工技術に魅せられて、イサム・ノグチに代表される様に、多くの芸術家が産地に足跡を残しています。
Posted by nanamiya at
22:06
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